【国際】LVMH、サプライチェーン上の森林保全で環境NGOと提携。従業員エンゲージメント強化

高級アパレル世界大手仏LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)は6月4日、森林保全のためカナダ環境NGOキャノピー・プラネットとのパートナーシップを発表した。今回のアクションは、水・土壌・大気の3分野の保全を強化する同社環境戦略「LIFE 360」の一環。

【参考】【国際】LVMH、水・土壌・大気保全で新戦略。サーキュラーエコノミー化にもコミット(2021年6月8日)

同社は、キャノピー・プラネットの包装・容器イニシアチブ「Pack4Good」とアパレルイニシアチブ「CanopyStyle」と協働。同社75ブランドのサプライチェーン上での森林伐採を削減し、次世代型サプライチェーンの構築を進める。2022年末までには、包装・容器・生地のサプライチェーン上で原生林からの繊維を停止。森林および生態系保護を進め、地域コミュニティや先住民との「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意(FPIC)」も尊重する。

また同社は、サーキュラーエコノミー化の一環として、製品設計の見直しや、農業廃棄物・リサイクル繊維・微生物生産セルロース等による紙・包装・繊維への切り替えも進める。

さらに同社は6月8日、従業員支援基金「LVMHハート基金」を設立すると発表。3,000万ユーロ(約40億円)を寄付し、同社従業員15万人を対象に、新型コロナウイルス・パンデミックに伴う課題や個人的な困難等の支援を行う。

同社従業員が無料で利用可能な匿名ホットラインも発足予定。従業員に安全かつ充実した労働環境も提供する。

【参照ページ】LVMH partners with Canopy to further strengthen its commitment to forest conservation
【参照ページ】LVMH announces the launch of the LVMH Heart Fund, a global emergency and support fund for its 150,000 employees, with an initial endowment of €30 million
【画像】LVMH

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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