【スロバキア】クライン・ビジョン、空陸両用車AirCarの都市間フライトに成功。米国ではテラフージアも開発

スロバキア空陸両用車スタートアップのクライン・ビジョンは6月28日、ストバキアのニトラ空港からブラチスラヴァ空港まで約35分間のフライトを成功させた。2020年10月に3分のテスト飛行を成功させ、今回ついに初の都市間フライトまで成功させた。

クライン・ビジョンが開発した空陸両用車「AirCar」は、BMW製の出力160HPの自動車エンジンに固定プロペラや空陸両用車を装備。高度8,200フィート(約2,400m)に到達でき、最高巡航速度時速190km。スロバキア民間航空局が監督し、45℃急旋回や操縦性試験も通過している。また、着陸後は、ボタンひとつで、主翼等を格納し、通常の自動車として公道を走行できる。

クライン・ビジョンは、1983年にスロバキア工科大学を卒業したシュテファン・クライン氏が創業。シュテファン・クライン氏は、勤務先のスロバキア企業エアロモービルで、1989年に初期のプロトタイプを設計し、1996年にコンセプト第2弾を発表。2015年にはテストフライトで墜落し、パラシュートで成功したこともあった。2016年に現在の「AirCar」モデルを開発し、その後独立してクライン・ビジョンを設立。2020年にAirCarの試作1号機の初フライト成功にまで漕ぎ着けた。

同氏は、すでに300HPのエンジンを搭載する試作2号機を6ヶ月以内に開発する計画を進めている。同社は、欧州航空安全機関(EASA)から航空機認証を取得しつつ、乗用車規格である欧州M1区分の公道走行許可も取得する予定。

空陸両用車では、米テラフージアも米国での規制許可を目指し、開発を進めている。2009年には、試作機が、米連邦航空局(FAA)監督のもとで、ニューヨーク州のプラッツバーグ国際空港で短期間初飛行に成功している。テラフージアは、2017年11月に、中国の吉利汽車の親会社・浙江吉利控股集団が買収し、傘下に収めた。

FAAは、2010年にテラフージアが開発した空陸両用車に対し、軽量スポーツ用航空機(S-LSA)として認定する特別証明書を付与。規制面での対応が進められている。

【スロバキア】クライン・ビジョン、空陸両用車AirCarの都市間フライトに成功。米国ではテラフージアも開発 2021/07/04 最新ニュース

【スロバキア】クライン・ビジョン、空陸両用車AirCarの都市間フライトに成功。米国ではテラフージアも開発 1

スロバキア空陸両用車スタートアップのクライン・ビジョンは6月28日、ストバキアのニトラ空港からブラチスラヴァ空港まで約35分間のフライトを成功させた。2020年10月に3分のテスト飛行を成功させ、今回ついに初の都市間フライトまで成功させた。

クライン・ビジョンが開発した空陸両用車「AirCar」は、BMW製の出力160HPの自動車エンジンに固定プロペラや空陸両用車を装備。高度8,200フィート(約2,400m)に到達でき、最高巡航速度時速190km。スロバキア民間航空局が監督し、45℃急旋回や操縦性試験も通過している。また、着陸後は、ボタンひとつで、主翼等を格納し、通常の自動車として公道を走行できる。

クライン・ビジョンは、1983年にスロバキア工科大学を卒業したシュテファン・クライン氏が創業。シュテファン・クライン氏は、勤務先のスロバキア企業エアロモービルで、1989年に初期のプロトタイプを設計し、1996年にコンセプト第2弾を発表。2015年にはテストフライトで墜落し、パラシュートで成功したこともあった。2016年に現在の「AirCar」モデルを開発し、その後独立してクライン・ビジョンを設立。2020年にAirCarの試作1号機の初フライト成功にまで漕ぎ着けた。

同氏は、すでに300HPのエンジンを搭載する試作2号機を6ヶ月以内に開発する計画を進めている。同社は、欧州航空安全機関(EASA)から航空機認証を取得しつつ、乗用車規格である欧州M1区分の公道走行許可も取得する予定。

空陸両用車では、米テラフージアも米国での規制許可を目指し、開発を進めている。2009年には、試作機が、米連邦航空局(FAA)監督のもとで、ニューヨーク州のプラッツバーグ国際空港で短期間初飛行に成功している。テラフージアは、2017年11月に、中国の吉利汽車の親会社・浙江吉利控股集団が買収し、傘下に収めた。

FAAは、2010年にテラフージアが開発した空陸両用車に対し、軽量スポーツ用航空機(S-LSA)として認定する特別証明書を付与。規制面での対応が進められている。

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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