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【国際】ダイムラーとボルボ、燃料電池型長距離トラックを2025年までに投入。燃料電池量産
大型自動車世界大手独ダイムラー・トラックと、スウェーデンのボルボ・グループは4月29日、燃料電池の量産のために3月に設立した合弁会社セルセントリックの事業計画を発表した。燃料電池自動車(FCV)タイプの長距離トラック等で世界をリードするため、2025年までに欧州最大級の燃料電池工場を稼働させる。
両社は2020年11月にセルセントリックの設立で最終合意を発表。3月1日には、ダイムラー・トラック・フューエルセルに、ボルボ・グループが6億ユーロ(約790億円)を出資し、株式の50%を購入する形でセントリックを発足。当初の計画では、FCV型の長距離トラックの量産モデルを2020年代後半に投入するとしていたが、今回の発表では2025年を目標年に据え、計画を迅速に進める考えを披露した。
現在、ダイムラートラックとボルボ・グループを含む欧州トラック製造大手は、2025年までに大型自動車が活用できる水素補給ステーションを欧州中に300ヶ所、2030年までには1,000ヶ所に設置することを要請している。両社は、EV型のトラックとFCV型のトラックは補完関係にあり、EV型は軽量で短距離輸送に、FCV型は重量で長距離型に適しているという。