【国際】エクイノール、2050年エネルギー・CO2の3シナリオ発表。CO2ゼロがGDP成長に最も貢献

ノルウェー・エネルギー大手エクイノールは11月17日、2050年までの世界のエネルギー需要と二酸化炭素排出量の予測を示したレポート「エネルギー展望2020」を発表した。3つのシナリオを提示し、国際協調の重要性を説いた。ノルウェーは世界有数の産油国。

同社が今回示したシナリオは、将来の市場の自助努力や技術発展を織り込んだ「改革シナリオ」、地政学を重視しエネルギー安全保障を重視する「競争シナリオ」、2050年にカーボンニュートラルを実現する「リバランス・シナリオ」の3つ。このうち気候変動の観点では、「リバランス・シナリオ」「改革シナリオ」「競争シナリオ」の順に望ましいシナリオとなる。また、GDPの観点からも、「リバランス・シナリオ」「改革シナリオ」「競争シナリオ」の順に成長率が高く、カーボンニュートラルを目指す方が、GDPが大きくなるとの見通しを示した。

石油需要は、リバランス・シナリオだと、新型コロナウイルス・パンデミックで需要が激減した2020年から2022年まではやや回復するが、そこから減少を辿る。改革シナリオだと、ピークは2027年から2028年。競争シナリオだと、技術発展で省エネは進むものの、新興国の経済成長に需要全体の削減が追いつかず、2035年頃まで増え続け、そのまま横ばいとなる。

ガス需要は、それぞれのピークは、リバランス・シナリオで2030年、改革シナリオで2040年頃、競争シナリオでは2050年までピークを迎えず増加が続く。

交通輸送分野では、軽量の自動車ほどゼロ・エミッションが進み、トラック、船舶、航空機は水素燃料への移行が遅れて始まる。リバランス・シナリオだと、トラック・バス以外の自動車は、ほぼ電気自動車(EV)のみとなり、ガソリン車やディーゼル車だけでなく、ハイブリッド車もなくなる。

新興国経済の視点でも、競争シナリオでは、先進国が有利で、発展途上国に不利な状況が続き、リバランス・シナリオが最も先進国と発展途上国の経済格差を是正できると強調した。

【参照ページ】The world can reach the climate goals by a balanced economic development
【参照ページ】Energy Perspectives 2020

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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