【イギリス】政府、2030年までに環境ビジネスで200万人の雇用創出。石油・ガス等では職種転換を支援

英ビジネス・エネルギー・産業戦略省と英教育省は11月12日、2030年までに環境ビジネスで200万人の雇用を創出する政策を発表した。高スキル職種での雇用創出を狙い、新たに「グリーン雇用タスクフォース」を設立。政策をまとめる。

同政策は、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)という法定目標を達成するための一環。カーボンニュートラル経済に必要な高スキル職種を見定め、同時にダイバーシティを高められる戦略を定める。また、低炭素化で雇用が失われると見られる、石油・ガス業界の従事者の職種転換も支援する。新たな成長可能性分野としては、洋上風力発電分野や、不動産の省エネ修繕分野を例示。例えば、省エネ修繕では、すでに30億ポンドの予算を付け、14万人の雇用創出を目指す政策が決定している。

【参考】【イギリス】政府、洋上風力を2030年までに40GWに。浮体式も1GW。世界のリーダー目指す(2020年10月7日)
【参考】【イギリス】政府、グリーンリカバリーを続々導入。レジ袋課徴金2倍、住宅省エネ化助成、年金へのTCFD義務化(2020年9月6日)

グリーン雇用タスクフォースには、建設工業研修所、エンジニアリング建設工業研修所、東ロンドン技術研究所、ナショナル・グリッド、エジンバラ大学等が委員に選ばれた。今後の雇用創出、スキル開発、雇用転換の面で具体的なアクションプランを策定する。

【参照ページ】UK government launches taskforce to support drive for 2 million green jobs by 2030

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

Sustainable Japanの記事をもっと読みたい方はこちらから
※一部、有料会員記事もございま

関連記事

SHARE