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【国際】世界報道自由度ランキング2021年版、首位ノルウェー。日本は67位で1つ後退
国際ジャーナリストNGOの国境なき記者団(RSF)は4月20日、「世界報道自由度ランキング」の2021年版を発表した。首位はノルウェー、日本は71位だった。RSFは2002年から毎年発表。今回は180ヶ国が対象となった。
同ランキングは、ジャーナリストや報道機関の活動の自由度を測定したもの。評価手法はジャーナリストによるアンケート定性調査と、各国内でのジャーナリストに対する暴力行為統計の定量調査を組み合わせている。定性調査では、「意見の多様性」「政治・企業・宗教からの独立性」「メディア環境と自己検閲」「報道に関する法制度」「報道に対するルールの透明性」「報道のインフラの質」を測っている。
世界報道自由度ランキング
- ノルウェー
- スウェーデン
- フィンランド
- デンマーク
- コスタリカ
- オランダ
- ジャマイカ
- ニュージーランド
- ポルトガル
- スイス
- ベルギー
- アイルランド
- ドイツ
- カナダ
- エストニア
G7諸国では、ドイツ13位、カナダ14位、英国33位、フランス34位、イタリア41位、米国44位、日本67位の順。アジア諸国では、韓国42位、台湾43位、香港80位、インドネシア113位、マレーシア119位、タイ137位、フィリピン138位、ミャンマー140位、カンボジア144位、シンガポール160位、ベトナム175位、中国177位、北朝鮮179位。
日本は2020年から1つ順位を落とした。RSFのコメントでは、菅義偉首相は2020年9月の首相就任以降、報道の自由の環境改善に向け何も対策をとっていないと批判。特に、記者クラブ制度が、フリーランスのジャーナリストや外国人記者を差別していると伝えた。また、特定秘密保護法も批判している。