アサヒビールは6月23日、約5億円を投じ、同社大阪吹田工場への脱アルコール製法蒸留設備を設立すると発表した。同社の低アルコールビール「アサヒ ビアリー」等の製造能力を2倍にする。9月下旬から着工し、12月から製造開始予定。

今回のアクションは、責任ある飲酒に向けた取り組みの一環。同社は、アルコール飲料企業の国際業界団体「責任ある飲酒国際同盟（IARD）」にも加盟し、有害な飲酒や未成年飲酒防止を進めている。

【参考】【国際】責任ある飲酒国際同盟、アルコール飲料オンライン販売に関するグローバル基準設定（2021年5月31日）

脱アルコール製法とは、ビールを醸造した後に低温蒸留によってアルコール分をできるだけ除去する製造手法。ビール特有の発酵由来の複雑な香気成分を残しつつ、アルコール度数0.5%等の低アルコール商品の製造を可能にする。

同社は、脱アルコール製法の第1弾商品として、アルコール度数0.5％の微アルコールビールテイスト飲料「アサヒ ビアリー」を、3月30日に首都圏・関信越エリアの1都9県で先行発売した。6月29日から全国発売する。先行発売エリアでは「飲用後の満足度」「継続飲用意向度」の数値が高く「今までのノンアルとは味が違う」「こういった商品が欲しかった」等の評価を得ているという。

【参照ページ】約5億円を設備投資し、アサヒビール吹田工場に脱アルコール製法の蒸留設備を新設 ～『アサヒビアリー』などの脱アルコール商品の製造能力を2倍に増強～

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