【アメリカ】キューリグ・ドクター・ペッパー、カプセル式コーヒーでリサイクル可能素材へ転換達成

飲料大手米キューリグ・ドクター・ペッパーは12月8日、カプセル式コーヒーブランド「K-Cup」の全カプセルをリサイクル可能な素材に転換する目標を達成したと発表した。

米国及びカナダでは、同社ブランド「KeurigK-Mini」「K-MiniPlus」で、プラスチック廃棄物をリサイクルした再生素材を、それぞれ20%から30%不含有。「brewer」では30%以上含有している。今後、再生素材採用モデルを拡大し、使用割合も向上させる。

同社は、小売店でKeurig brewersとして活用されるコーヒーポッドの約80%を生産。目標達成のため、製造ライン100ヶ所を改造し、ポリプロピレンからの転換を図った。2020年初頭には、小売店向けに新たにリサイクル可能な素材の出荷を開始。新たなパッケージには、米国での再生素材認証ラベル「How2Recycle」等のマークを表示する。

同社は2016年、コーヒーカプセルがリサイクル施設で正常に回収されることを保証するため、RFID技術を活用。北米のさまざまなリサイクル施設でカプセル数万個をモニタリングした。同モニタリングについては、プラスチック・リサイクラー協会(APR)が第三者検証も行った。

さらに、ポリプロピレンでは、米国全土のリサイクル施設の強化も推進。2020年初頭には、ウォルマート財団、ブラスケム、NextGenコンソーシアム等18団体と協働し、ポリプロピレンリサイクル実現イニシアチブ「The Recycling Partnership’s Polypropylene Recycling Coalition(The Coalition)」を発足。同社からも1,000万米ドル(約10億円)を投じた。

同イニシアチブは、ポリプロピレン回収施設の強化と消費者教育のため、米ニュージャージー州・ニューヨーク州・ペンシルベニア州・オハイオ州の回収施設に対し、助成金を付与。回収施設でのポリプロピレン受入率を1.7%幅高めるインパクトを期待し、ポリプロピレンを新製品の包装・容器等に活用できるようにしている。

【参照ページ】Keurig Dr Pepper Achieves Longstanding Sustainability Commitment to Make 100% of its K-Cup Pods Recyclable

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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