Sustainable Japan特別提供記事
【国際】ネスレ、2050年までの環境負荷ゼロに向け2025年短期目標10個設定。投資総額3700億円
食品世界大手スイスのネスレは12月3日、サステナビリティ戦略の中で掲げている「環境フットプリントを2030年までに半減、2050年までにゼロ」の長期目標に関し、具体的なロードマップを発表した。気候変動だけでなく、サプライチェーン全体で引き起こしている幅広い環境課題に対し、包括的に分析した上で、期限を定めたステップを設定した。
今回設定したロードマップは、同目標を設定するための2022年から2025年までの短中期目標設定を固めたもの。分野や全部で10設定した。
- 2022年までに主要なサプライチェーンでの森林破壊をゼロ
- 2022年までにグローバルの全社用車を低炭素車種に転換
- 2023年までにパーム油の認証品への切り替えを100%達成
- 2025年までにグローバルの全事業所の使用電力を100%再生可能エネルギーに転換
- 2025年までにグローバルの全製品包装・容器を100%再利用可能もしくはリサイクル可能なものに転換
- 2025年までにカカオの認証品への切り替えを100%達成
- 2025年までに主要産品の調達量の20%の原材料生産をリジェネラティブ農業に転換
- 2025年までにプラスチック包装・容器でのバージンプラスチック消費量を3分の1削減
- 2025年までに水商品ブランド「ネスレ・ウォーターズ」でカーボンニュートラルを達成
- 2025年まで毎年2,000万本を植林
同社はこれらの投資のために2025年までに32億スイスフラン(約3,700億円)を投資し、そのうちリジェネラティブ農業文が12億スイスフラン(約1,400億円)と多くを占める。
森林破壊ゼロでは、インドネシアのアチェ州を対象に、12月7日に世界初の森林フットプリント報告書を発行している。
【参考】【インドネシア】ネスレ、世界初の森林フットプリント開示。アチェ州パーム油でのリスク地特定(2020年12月14日)
Sustainable Japanの記事をもっと読みたい方はこちらから
※一部、有料会員記事もございます