【国際】世界のグリーンバンク数、現在27で将来61まえ増加見通し。英グリーンファイナンス研究所

英グリーンファイナンス研究所(GFI)は11月12日、ロッキーマウンテン研究所および国際環境NGO天然資源防護協議会(NRDC)とともに、世界のグリーンバンクの現状を分析したレポート「State of Green Banks 2020」を公表した。グリーンバンクとは、気候変動問題に対処する新技術や取り組みへの投資を促進する金融機関のこと。

【参考】【国際】ロッキーマウンテン研究所、GFI、NRDC、各国でのグリーン銀行設立推進で協働(2020年10月4日)

同レポートでは、調査やインタビューをもとに36か国のグリーンバンクの影響力や発展について分析。政府や機関投資家、開発銀行等にグリーンバンクに関する知見を共有し、グリーンバンク同士の連携強化や、活動の活発化を目的としている。

同レポートによると、現状事業活動を行っているグリーンバンクは12ヶ国で合計27行。低炭素・脱炭素技術に240億米ドル(約2.5兆円)の投資を行っている。また、24か国で新たなグリーンバンクの設立が進められており、全て発足すると合計61行となる。日本では、一般社団法人グリーンファイナンス推進機構がカウントされた。

同レポートは、グリーンバンクがさらなる投資を呼び込むためには、リスクの軽減などを目指した様々な金融商品の開発が必要と低減。すでに先駆的な取り組みによって、自己資本1米ドルあたり平均2米ドルの新たな投資を呼び込むことに成功している実績をアピールした。

また、レポートの公表に合わせ、欧州投資銀行主催のFinance in Commonサミットにおいて、同報告書に関するパネルも開催。南アフリカ開発銀行やルワンダグリーンファンド、ポルトガル環境・気候変動相等、世界各国から開発銀行関係者や当局トップが参加した。

【参照ページ】First global survey of green banks finds rapid growth in their numbers and importance in low carbon finance

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

Sustainable Japanの記事をもっと読みたい方はこちらから
※一部、有料会員記事もございます

関連記事

SHARE