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【国際】オープンエンド型投信2020年残高、中国が豪州と日本を抜きアジア太平洋首位に。史上初
米投資会社協会(ICI)は5月25日、2020年のオープンエンド型投資信託の各国の残高を発表。中国が2019年比40%増の大幅上昇を記録し、史上初めて、中国の残高が日本とオーストラリアを上回りアジア太平洋地域首位に立った。資本市場でもアジアでの中国の存在感が大きくなってきた。
世界のオープンエンド投資信託の2020年度末残高は、63兆米ドル(約6,800兆円)で前年比15%増。国別では、最大の米国が29兆米ドル(約3,100兆円)で同14%増。米国だけで世界の47%を占める。
それ以外の国では、欧州の投資信託の設定国として有名なルクセンブルクとアイルランドが各々、6兆米ドルと4兆米ドル。対前比ではルクセンブルクが15%増、アイルランドが19%増だった。欧州では、フランス、ドイツ、英国の残高が大きい。
一方アジア太平洋地域では、長年首位だったオーストラリアを中国が初めて抜いた。中国の残高は2.7兆米ドル、オーストラリアが2.5兆米ドル、第3位の日本が2.4兆米ドル。対前比では、中国40%増、オーストラリア12%増、日本16%増。
アセットクラス別では、世界63兆米ドルのうち、株式45%、ミックス型21%、債券21%、マネーマーケット13%。