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【国際】マスターカード、生物多様性支援クレジットカード発行。絶滅危惧種保護

決済世界大手米マスターカードと国際環境NGOコンサベーション・インターナショナル(CI)は5月21日、クレジットカードの1米ドル支払い毎にCIの野生生物保護活動支援に寄付するクレジットカード「Wildlife Impact Card」を発行すると発表した。

寄付プログラムは、2030年までに全世界の土地40万km2、海洋450万km2の保全を目標に設定。マレーセンザンコウ、マルミミゾウ、ヘンディーウーリーモンキー、シロクロエリマキキツネザル等、絶滅危惧ⅠA類(CR)に属する動物2,000種の保護に向け、意識醸成を狙う。

同社は、まず、決済サービスUsioと協働し、米国でモバイルウォレットで利用可能な仮想プリペイドカードを発行。夏には、100%再生素材製の現物カードも発行する。同カードには、絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されている動物がプリントされており、カード有効期限は、同種の絶滅までに残された期間に応じて設定する。同カードの支払いでの寄付プログラムは、全世界で適用される。

同社は2020年1月にも、同社クレジットカード決済を通じて植林活動に参加できる植林イニシアチブ「Priceless Planet Coalition」を発足。樹木1億本の保全が目標とし、シティバンク、サンタンデール銀行の英国法人、アメリカン航空、GLS銀行、ジェットブルー、UKRSIBBANK BNPパリバグループ、ニューヨーク市のメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ、ロンドン交通局、Arnold & Winnie Palmer Foundation、Bass Pro Shops and Cabela’s、ekko、Fair Square Financial、Hellenic Bank、Paybox Bank、Pebble Beach Resorts、PGAツアー等、50団体以上が参画している。

【参考】【国際】マスターカード、植林寄付クレジットカード発行。シティバンク等協働。国際環境NGOの寄付(2020年1月25日)

さらに同社は2021年4月、スウェーデン・フィンテック企業Doconomyと協働し、クレジットカード使用者の購買行動に伴う二酸化炭素排出量(カーボンフットプリント)測定ツール「マスターカード・カーボン・カルキュレーター」を開発。同社クレジットカード使用での環境保全プログラムを積極的に進めている。

【参考】題名【国際】マスターカード、購買行動でのカーボンフットプリント測定。Doconomyと協働(2021年4月23日)

同社は、スコープ3まで含め、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を達成する目標を宣言済み。気温上昇を1.5°C以内に留める科学的根拠に基づく削減目標(SBT)として設定し、決済大手では初めて科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)からの承認も得た。3月には、サステナビリティボンドを600億米ドル(約640億円)発行している。

【参考】【国際】マスターカード、スコープ3含めた2050年カーボンニュートラル目標設定。SBTi承認済み(2021年2月2日)
【参考】【アメリカ】マスターカード、サステナビリティボンド640億円発行。ネットゼロとインクルージョン(2021年3月4日)

【参照ページ】Mastercard Partners with Conservation International to Protect and Restore Wildlife Habitats through New Line of Wildlife Impact Cards
【参照ページ】Help build a future we can all live in

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