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【日本】川崎重工やヤマハ等、船舶用水素エンジンを共同開発。トヨタはレース車両向けで
川崎重工業、ヤンマー子会社のヤンマーパワーテクノロジー、ジャパンエンジンコーポレーションの3社は4月27日、外航・内航大型船向けの水素燃料エンジンを共同開発することで合意したと発表した。コンソーシアムを結成する。
3社は、基礎燃焼解析や素材、シール技術開発、船級規則対応等の共通技術要素で連携を図り、各社が2025年頃の船舶用水素燃料エンジンの市場投入を目指す。また、川崎重工業が中速4サイクルエンジン、ヤンマーパワーテクノロジーが中・高速4サイクルエンジン、ジャパンエンジンコーポレーションが低速2サイクルエンジンの開発を似ない、船舶用主機・補機や発電用等で、複数のラインナップを同時並行で完成させる。3社は、関連装置である船舶用水素燃料貯蔵・供給装置を加えた形で、水素燃料推進システムの一体モジュールを完成させる。
一方、トヨタ自動車は4月22日、モータースポーツのレース車両向けの水素燃料エンジンの開発も進める。水素エンジンでの水素の燃焼の速さは、ガソリンよりも速く、応答性が良いという特徴があるという。
同社は、5月21日から23日に行われるスーパー耐久シリーズ「2021 Powered by Hankook」の第3戦NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レースに、水素エンジン搭載の車両を早速投入する。搭載するエンジンは、総排気量1,618ccの直列3気筒インタークーラーターボ。
【参照ページ】舶用水素燃料エンジンの共同開発に合意
【参照ページ】トヨタ、モータースポーツを通じた「水素エンジン」技術開発に挑戦