【アメリカ】バンク・オブ・アメリカ、アフリカ系米国人の構造的不平等解消で1400億円拠出

金融世界大手米バンク・オブ・アメリカは5月24日、米ジョージア州スウィート・オーバーン歴史地区の地域活性を行うNGOスウィート・オーバーン・ワークス(SAW)の小売起業支援基金に50万米ドル(約5,500万円)を寄付すると発表した。同社は、人種に関する構造的な経済不平等の解消に向け5年間で12.5億米ドル(約1,400億円)を支援する宣言をしており、今回のアクションもその一環。

スウィート・オーバーン歴史地区は、公民権運動以前のアフリカ系米国人コミュニティの商業、文化、精神的な中心。キング牧師の出生地であり、アフリカ系経営の会社や新聞が米国で初めて生まれた場所でもある。

スウィート・オーバーン・ワークス(SAW)の小売起業支援基金は、人種平等実現のため、地域のアフリカ系米国人起業家に各2.5万米ドル(約270万円)を助成するもの。具体的には、建築やデザイン構築、将来を見越した小売コンセプトの導入、不動産選択の支援や都市資源活用、ネットワーキングやメンターシップ、小売販売商品の多角化等の活動に助成金を投じている。

同社はその他にも、マイノリティ起業家支援に注力するファンド40本に対し、総額1.5億米ドル(約164億円)を投資。マイノリティ経営の企業に対する成長支援金へのアクセスを確保する。さらにモアハウス大学やスペルマン大学、アトランタ・ベルトライン・パートナーシップ(ABP)、Russell Center for Innovation and Entrepreneurship(RCIE)等と協働し、アフリカ系米国人起業センター(CBE)の開発に1,000米ドル(約11億円)を投じる。

【参照ページ】Bank of America Announces New Commitment in Atlanta to Advance Racial Equality and Economic Opportunity

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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