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【アメリカ】2019年のPET素材リサイクル率は27.9%。輸出減で前年割れ。ボトルでのrPET使用は大幅増
全米ペット容器資源協会(NAPCOR)は12月、2019年の全米のペットボトル等のPET素材のリサイクル統計を発表した。リサイクル率は27.9%で、前年の28.9%から下がっていた。米国はペットボトルのリサイクル率が低いことも大きな課題となっている。
今年の統計では、NAPCORは初めて、メキシコとカナダのPET素材のリサイクル率も算出。結果、米国を含めた3カ国のリサイクル率は35%で、米国単体を上回り、カナダとメキシコと比べても、米国のリサイクル率が低いことが浮き彫りとなった。
同レポートでは、リサイクルした再生PET素材(rPET)の統計も発表。rPETの使用量は、飲食用と非飲食用の双方のボトルの分野で2017年から2019年までで41%と大きな増加率をマーク。しかし、PETサーモフォームやPETシート市場では16%減少していた。
米国でのペットボトル廃棄物の流通では、2019年には17.7億ポンド(約8億t)が回収され、そのうち16.3億ポンド(約7.4億t)は国内でリサイクルされた。残りの1.4億トン(約0.6億t)はカナダ等の海外に輸出された。NAPCORは、ペットボトルのリサイクル率が2019年に前年より下回った理由について、カナダ以外の国への輸出量が大きく減少したためと見ている。
【参照ページ】NAPCOR RELEASES 2019 PET RECYCLING REPORT: RPET CONTENT IN BOTTLES AND CONTAINERS GROW