【イギリス】UK Plastics Pact、2019年の活動報告発表。前年比でプラ包装6%減。現加盟機関は164
英サーキュラーエコノミー推進NGOのWRAP(Waste & Resources Action Programme)は12月8日、英政府、企業、NGO等と共に活動しているプラスチックごみ削減宣言「UK Plastics Pact」に関する2020年の年次報告書を公表した。市場流通したプラスチック包装・容器は、2019年に前年比6%減となった。
UK Plastics Pact は、WRAPが2018年に発足。発足時には、英環境・食糧・農村地域省、コカ・コーラ・ヨーロピアン・パートナーズ(CCEP)、ペプシコ、P&G、ユニリーバ、ネスレ、ダノン、セインズベリー、テスコ、マークス&スペンサー、ウェイトローズ、モリソンズ、ALDI、ピザハット等42社、NGO等15機関が署名していたが、現在はその数が合計164機関に増えている。今回の比較算出については2018年時点でも集計対象だった企業との前年比を行い、新規加盟企業は比較対象とはしていない。
【参考ページ】【イギリス】環境NGOのプラスチックごみ削減宣言「UK Plastics Pact」、政府等15団体・企業42社が署名(2018年5月2日)
今回の報告書は、4つの目標に対するUK Prastic Pact署名機関の2019年の活動結果をまとめたもの。4つの目標とは、「問題のある、または無駄な使い捨てのプラスチック製品を排除する」「使用するプラスチック製品は100%再利用、リサイクル、堆肥化可能なものにする」「プラスチック製品の70%を効果的にリサイクルまたは堆肥化する」「平均リサイクル含有量を30%に引き上げる」のこと。
目標1の「問題のある、または無駄な使い捨てのプラスチック製品を無くす」については、WRAPは「問題がある、または不要」の定義を「使用回避が可能かつ、再使用のオプションが別にある」「リサイクルが出来ない、またはリサイクルの過程を妨げる」「環境汚染に繋がる」に該当するものと説明。その上で、2019年に署名機関が「問題がある、または無駄」と見なされる商品の販売個数は4億個だったが、2018年から40%減った。
目標2の「プラスチック製品は100%再利用、リサイクル、堆肥化可能にする」については、署名機関が販売したプラスチック製品の64%がリサイクルが可能なものだった。
目標3の「プラスチック製品の70%を効果的にリサイクルまたは堆肥化する」については、イギリスで実際にリサイクルされたプラスチック製品は、2018年の44%から50%に増加した。
目標4の「リサイクルされた再生素材含有量の平均値を30%に引き上げる」に対しては、2018年の9%から2019年の13%に増加した。
【参照ページ】UK Plastics Pact cuts unnecessary plastic by 40% and increases plastic recycling by 107,000 tonnes
Sustainable Japanの記事をもっと読みたい方はこちらから
※一部、有料会員記事もございます