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【日本】釧路石炭火力発電所、運転開始。NGOは「パリ協定不整合」と糾弾。出資の大和証券等にも質問状
釧路火力発電所に反対するNGO「釧路火力発電所を考える会」は12月3日、同石炭火力発電所の商業運転開始に抗議と稼動中止を求める声明を発表した。同NGOは11月26日にも、同プロジェクトに出資しているIDIインフラストラクチャーズの大株主である大和証券と、株主のみずほ証券及びみずほフィナンシャルグループに対しても、同発電への現状認識に関する質問書を送付している。
同発電所は、IDIインフラストラクチャーズの出資で建設され、12月4日に商業運転を開始。設備容量は112MW。様式は亜臨界で低効率な石炭火力発電所。同発電所は、環境配慮として、木質ペレットやパームヤシ殻等でのバイオマス混焼を掲げている。また社会性でも、原料の石炭でも国内唯一の坑内掘り採炭を続ける釧路コールマイン(KCM)の石炭を使うと意義をアピールしている。
しかし、釧路火力発電所は、経済産業省が稼働停止対象と掲げる「低効率」の石炭火力発電に属しており、同NGOはパリ協定と整合しないと糾弾。地元にも新運転で騒音と振動で大きな環境被害が出ていると訴えている。
【参照ページ】【声明】釧路火力発電所の本格稼働中止を求める声明
【参照ページ】釧路火力発電所運営主体の大株主である大和証券に質問書を送りました
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