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【中国】政府、新型コロナワクチンの国際分配スキームCOVAXに加盟。人口均等配分を期待か

 中国外務省は10月9日、新型コロナウイルス感染症ワクチンの国際的な調達・分配枠組み「COVAX」に加盟すると表明した。これでCOVAXの加盟国は168カ国となり、未加盟の主要国は米国とロシアのみとなった。

COVAXは、WHO、GAVI、疫病対策革新のための連合(CEPI)の3者が発足。先進国は同プログラムからワクチンを購入し、一方、後進発展途上国92ヶ国は資金援助が得られるという富の配分とワクチン普及を同時に進めるスキームとなっている。ワクチン供給は、2つのフェーズを用意しており、第1フェーズでは、全参加国に対し、人口の20%をカバーできる分のワクチンを均等に供給。第2フェーズでは、感染リスクの高い国に重点供給する。

【参考】【国際】WHO、新型コロナワクチンの国際分配スキームに172ヶ国が参加意向。9ワクチンが参画(2020年8月28日)
【参考】【国際】製薬大手16社、新型コロナの医薬品アクセス拡大で共同声明。業界で収束に向け結束(2020年10月5日)

中国では現在、中国生物グループ(CNBG)で2種類、科挙生物制品(シノバック・バイオテック)と康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)で1種類ずつワクチンの臨床試験が行われている。今回、中国政府がCOVAXに参加したことで、同ワクチンについてもCOVAXの枠組みの中で配分されていくとみられる。

中国政府は、今回COVAXに加盟することで、発展途上国にワクチンが供給されていくことを促進すると強調。一方、COVAXは人口に応じてワクチンを供給していく枠組みのため、人口大国の中国には多く配分されていることとなる。

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